2008年8月号 No.685

江戸時代の京都ガイドブック

書店の店頭を眺めると、

京都を紹介するガイドブック、

いわゆる「京都本」が

コーナーの一角を占めているのをよく見かける。

京都の書店はもちろん、他の地域の書店でも

京都本は人気があるようだ。

いまの京都ブームと共通するような

京都ブームが江戸時代にもあった。

そんな京都ブーム・旅行ブームの一端を担った

元祖・京都ガイドブック、『都名所図会』を中心に

名所図会が人気を博した背景や歴史、

名所図会に描かれた世界をたずねてみたい。

昔のガイドブックとの出合いを期待しながら、

古本市や古書店をめぐるのも、

この季節、緑陰の読書とともに

楽しみのひとつになるのではないだろうか。

 

 

-目次-

特集 江戸時代の京都ガイドブック

江戸時代の京都ガイド決定版!
『都名所図会』にみる名所今昔 <color>

文・蔵田敏明(名古屋外国語大学教授)
図版データ提供・国際日本文化研究センター

・大文字送り火
・夕顔塚
・鏡石
・方広寺大仏殿

江戸時代から現代まで
京都本と京都ブーム

文・瀬戸寿一(立命館大学京都歴史回廊プログラム講師)

旅行ブームの火つけ役
"名所図会"の歴史

文・編集部

京都「に」学ぶ「生きている」美
−瑞饋御輿にみる京都文化−【第1回】
文・三枝暁子(立命館大学文学部准教授)

京都歴史回廊協議会

古本市へ行こう!<color>
文・佐藤和佳子

京都大学のお膝元
百万遍 古書店MAP

 竹岡書店 紫陽書店 欧文堂 井上書店 
 吉岡書店 文庫堂 福田屋書店 萩書房

文・佐藤和佳子

江戸時代の定番京みやげとは?
文・薄雲鈴代

●京の盆行事 五山送り火豆知識
●2008京都観月の夕べ コンサート by JR東海
●特別企画 古地図で巡る夏の京都、味紀行


今月の風物詩から<color>水辺で焚火
文・下田逸郎

麻生圭子エッセイ
花のような家物語
―過去への扉
文・麻生圭子

京を描く<color>宇治川
絵と文・岩田重義

京都ぷらっと日記 ― 西明寺
絵と文・小酒句未果

名刹・名庭をめぐる―六道珍皇寺
取材・蔵田敏明 写真・横山健蔵

京都職人回想記 ― 夜間演習
文・古都真由美

新・時代の小劇場(11) ― 間者(二)
文・鬼丈三七、夏宮橙子
取材・構成・オフィス・TO

コラム 京都「食」の現場で
文・木戸詔子
  (京都女子大学食物栄養学科教授)

落語の京都― 博多落語会ツアー
文・桂都丸 イラスト・吉信素子

京の祭りと四季を歩く
取材・川瀬俊之

文学を訪ねて真如堂
文・河野仁昭 写真・角野康夫

本を読む・ニュースな話

東京から京の風和宮と家茂−芝増上寺
文・横田充信

わが青春は京都に百万遍の知恩寺合宿
文・岸野洋

わたしのおすすめ味な店夏の和菓子
取材・佐藤和佳子 イラスト・吉信素子


■表紙デザイン:鷺草デザイン事務所 表紙・和文様:kobouz
■背表紙「源氏物語色紙貼交屏風」(城南宮) 写真・横山健蔵


 次号予告 2008年 9月号

ここがおすすめ!
わたしの三ツ星うまい店


 ちまたでは厳しい基準で選ばれたグルメ本が日本にも上陸し、その評価には世界中が注目。星の数によってシェフが解任されたり、引き抜かれたりするなどの後日談も後をたちません。そんなヨソの国の人たちの言うことに右往左往してもいいの?というのが、本音のところ。やっぱり自分たちの町の、うまいもん、美味しい店は我らの基準で選びましょう!

特集1 どう思う?評価される京料理
 京の料理人たちに、料理や店を評価する際ここを見て欲しいという、作り手からの本音を、ざっくばらんに語ってもらいます。

特集2 わたしが選ぶ三ツ星の店
 それぞれの分野にこだわりを持つ人に、「この点にこだわって、三ツ星店に推薦できる店」をお伺いして取材。水にこだわって三ツ星、肉のうまさにこだわって三ツ星、野菜のうまさにこだわって三ツ星、魚のうまさにこだわって三ツ星などなど。京都人ならではの基準で選んだグルメ本です。


〈連載〉
麻生圭子エッセイ 花のような家物語
京都職人回想記
名刹・名庭をめぐる
新・時代の小劇場―間者(三)
落語の京都
京の祭りと四季を歩く
わたしのおすすめ味な店―手打ちパスタ