昭和三十年代 湖国暮らしの表情

ポスターフィルムーこまひとこまに、魂を投入し続けた湖国の写真家、浅岡利三郎。遺された撮影記録の大半は、日本の大転換期といわれた昭和三十年代の暮らしを題材にしたものでした。
そうした貴重な写真を各地で展示し、会場に訪れた方々から写真に関する多くの情報を聴きと明調査してきたのが「写真で見る昭和三十年代の地域を研究する会(浅岡写真研究会)」です。今回、会員が写真選定を行い、集まった情報をもとにして文、解説を執筆、写真集を刊行することができました。聴きとり調査を活かし、まとまった形となった写真集は珍しく、より多くの皆さんに見ていただきたい、という思いが、この一冊から伝わってきます。また、今年は、浅岡氏の没後10年、また、会が発足して6年目にあたる年となります。
 浅岡氏の写真は、力強い生命力にあふれ、新鮮で、写真展では、若者にも注目されました。
日常の暮らし、その表情を鋭敏に捉えたものですが、新たな転換期を迎えた今、これらの写真は、再び、力強く輝いているようにみえます。失われた時代の風景のなか、そこに暮らす人びとが、物語の主人公のように活き活きと語りかけてくるのです。

出版記念写真展日程

■目次より  
   
職と労働 ともに助け合って働いた
子どもと遊び みんな遊んでたくましくなった
暮らしと住まい 丸い卓様台(ちゃぶだい)に集う団欒(だんらん)の楽しみ
行事と祭り、娯楽 楽しみに待ち続けた日
コラム 【湖国の暮らし風俗誌】、資料:滋賀県市町村地図、年表で見る昭和20〜30年代

浅岡利三郎<撮影>

大正15年、湖東町北菩提寺に生まれる。小学校5年生の頃からカメラに興味を持ち始め、昭和29年から本格的にカメラを勉強、湖東地域の暮らしを中心にして昭和33年頃までに約8,000枚の写真を撮影する。昭和62年県展に入選。平成5・7年に二科展入選。平成9年没。

写真で見る昭和30年代の地域を研究する会(浅岡写真研究会)<文・解説>

浅岡氏没後の平成9年10月、残された貴重な撮影記録のなかから、二人の門下生が昭和30年代の写真を展示、地域に向けて紹介したのが活動の始まり。平成13年9月に行った写真展がきっかけとなり、翌年3月に「写真で見る昭和30年代の地域を研究する会」を発足。その後、各地で写真展を開催しながら、訪れた方から展示写真に関する聴きとり調査を行い、「住民参加型写真展」を展開してきた。 また認知症のお年寄りに写真を見せて当時の様子をうかがう「回想法」の実践も行っている。写真集の発刊にあたって、写真の選定は会員が行い、文・解説については、各地で集められた多くの情報をもとに会員が執筆した。会員は、浅岡氏の門下生をはじめ、自治体史の編纂室や図書館、博物館の職員など、現在18名。

→ ご購入はこちら

 出版記念写真展日程

出版記念写真展の開催
 湖東図書館 
現在開催中で、2月24日まで
・問い合わせ:0749‐45‐2300 館長 灘谷とし子(さわたにとしこ)
・休館:月曜日・火曜日 開館時間:10:00〜18:00(木曜日は20:00まで)
 八日市図書館 
3月4日から3月19日まで
・問い合わせ:0748‐24‐1515 職員(会員)前崎徳生(まえざきのりお) 
・休館:月曜日 開館時間:10:00〜18:00
 愛知川図書館 
4月2日から4月20日まで
・問い合わせ:0749-42-4114
・休館:月曜日・火曜日 開館時間:10:00〜18:00