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2010年9月号 No.710

意匠(デザイン)が語る老舗の魅力

京都には、三代・100年といわず、

何百年も続く老舗がたくさんあります。

いつ訪れても変わらない落ち着いた佇まいや雰囲気、

商品やもてなしに、安心感と頼もしさを

覚える方も多いでしょう。

ここ一番というときにはつい足が向く、

私たちが老舗に惹きつけられるのは、なぜでしょうか。

今回は、老舗の「顔」ともいってもよい暖簾や看板、

包装紙などに焦点を当てながら、

それらの「意匠」を読み解くことで、

老舗の魅力に迫ってみたいと思います。

長い時の流れが洗い上げた洗練された美意識と、

積み重ねられた歴史の厚みが込められたそれらは、

「意匠(デザイン)」という言葉のイメージを

何倍にもふくらませてくれる、

芳醇な魅力にあふれています。

そんな私たちを魅了してやまない

「京の老舗」を堪能してください。

 

 

-目次-

特集 意匠(デザイン)が語る老舗の魅力

老舗の暖簾・看板自慢 <color&モノクロ>
写真・モスグリーンスタジオ
取材・薄雲鈴代 深井元惠

暖簾・看板コレクション
包装紙コレクション
上林春松本店/とらや京都一条店/大市/八百三/
本家尾張屋/総本家河道屋/村山造酢/原了郭

●特別寄稿
暖簾・看板とは何か

文・岩井宏實(国立歴史民俗博物館名誉教授)

●特別インタビュー
意匠に見る老舗のデザイン力

出井豊二(京都女子大学教授)
取材・深井元惠

文人墨客の書を訪ねて
取材・薄雲鈴代

香雪軒/柊家旅館/春芳堂/彩雲堂/亀屋良永/柳孝/聖護院八ッ橋総本店/河井寛次郎記念館/桂月堂/鶴屋吉信

「老舗」が息づく包み紙
取材・佐藤和佳子

豆政/いづう/阿以波/鍵善良房/中村軒/山中油店

●創刊60年記念連続企画
想い出の京都昭和写真館 子供の行事

●平安女学院×月刊京都
 平安華子の国際観光学部案内


京を創る人びと <color>
 ― 「楽習」の場を創ってくれる京都……
写真・文 小嶋一郎

麻生圭子エッセイ
風のような花物語
― 菊
文・麻生圭子

名刹・名庭をめぐる ― 西明寺
取材・蔵田敏明 写真・横山健蔵

鎌田東二の霊性の京都学
―京都の生態智を求めて―

  東京と京都の地と知
文・鎌田東二

落語の京都― 女性噺家のこと
文・桂塩鯛 イラスト・吉信素子

京都ぷらっと日記 金福寺
絵と文・小酒句未果

京の祭りと四季を歩く
― 高瀬川舟まつりの日鴨川沿いの旧跡を歩く

取材・川瀬俊之

文学を訪ねて 西行庵
文・河野仁昭 写真・角野康夫

本を読む・ニュースな話

逸話で見た戦国武将物語
武人の宴 ―京都編―森 蘭丸
文・亘孝夫

わが青春は京都に ―洛中の残響
文・杉本歌子

わたしのおすすめ味な店 ―おせんべい
取材・佐藤和佳子 イラスト・吉信素子

京を描く ― 醍醐街道
絵と文・岩田重義


■表紙デザイン:鷺草デザイン事務所 表紙・イラスト:中川 学
■背表紙「京都」 吉田初三郎・作


 次号予告 2010年 10月号

京の幕末明治と煎茶の世界

普段何気なく飲んでいる煎茶とは別の「煎茶(道)」があるのをご存じですか?
幕末明治に活躍した文人や志士たちに、この風雅な「煎茶」は少なからぬ影響を与えたのです。禅を背景とする茶の湯と違い、「煎茶」は無為自然で自由な生き方を主張するもの。ちょっと意外な京都における煎茶の世界に迫ります。

特集1 煎茶の世界へようこそ
江戸時代の終わりには煎茶の二大流派の一つと謳われた小川流煎茶。その家元・小
川後楽氏と家元嗣の可楽氏による対談。煎茶の世界をさまざまな角度から紹介し
ます。気軽に煎茶に親しむ方法もご案内します。

特集2 京の煎茶と文人たち
売茶翁や上田秋成、頼山陽に富岡鉄斎…。京都で活躍した文人や芸術家たちと煎茶
との関わりをひもときながら、何が彼らを惹きつけたのか、その魅力を探ります。

特集3 もっとおいしく煎茶を飲みたい
煎茶道家元直伝の、おいしいお茶をいただく秘訣を大公開します!

特集3 時代祭・鞍馬の火祭
京の三大祭の一つ、時代祭と奇祭、鞍馬の火祭を紹介します。


〈連載〉
麻生圭子エッセイ
名刹・名庭をめぐる
鎌田東二の「霊性の京都学」