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薄暗(うすぐら)おすね、そろそろ来まっせ、けど慌てる事おへん、すぐやみますし、北山時雨の話である。 (ニ)河豚に温まる
京都の料理は、京都という風土にたゆみなく磨かれ、 (三)空の景色ものどやかに 二十一世紀の幕開け、心はやはり改まる。 (四)夜もすがらなる
二月の京都の空はどこかに雪雲を潜ませていて、 (五)夢ははっきりと春
三月の天気の裏切りはひどいもの、 (六)定番 若竹煮
いろいろなものが人為的になっているのにがっかりするこの頃であるが、 (七)えんどうの青が冴える
蒸せ返る青葉の中でいただくものは、油目、 (八)夏のお呪(まじな)いを
蒸先ず向付けに水無月豆腐を置いてみよう。 (九)鮎寿司とすっぽんの煮凝り
思えば、星合いの季節。 (十)いまだ涼こそ馳走
蓮の葉に鱧の子、鱧の肝、おくらなどを煮こごりにした琥珀の露を置く。 (11)月光に光る鱧のさざなみ
九月は端境期(はざかいき)といい、ものの出回りの変わるとき、 (12)秋風と関東(かんと)炊き
(13)吹き寄せの彩り
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「正損(しょうそん)、盆得(ぼんとく)、十一杯(じゅういっぱい)」、お寺ではお盆はえらい儲かるが、お正月は損をする。 (ニ)かくれ念仏
十三日から大晦日までの六波羅蜜寺の「かくれ念仏」は、 (三)お参りは氏神さんへ
初詣は何処へ?と近年よく聞く。初詣は氏神さんへ、 (四)北野は梅花祭
怨んでも怨んでも、怨み足りないような最後であった〜、 (五)疏水路より山に入れば
東山三十六峰第一五峰椿ヶ峰は大豊神社のご神体。 (六)菜の花の中のカンデンデン
四月、菜の花に酔って聞くのがカンデンデン、 (七)芭蕉も目を細めつつ
嵐山藪の茂りや風の筋 芭蕉 嵯峨祭の頃、 (八)快音が谷に谺する
六月二十日は鞍馬寺の竹伐り会式。 (九)土着の匂いを嗅ぐ虫送り
七月いっぱい洛中は祇園祭で持ちきり。 (十)門前では幽霊飴が
八月は八日からの六道詣り、十六日の送り火、 (11)古都は積年の哀楽に照る
草かんむりに秋とかいて「はぎ」と読ませるほどに、萩は秋を代表する花。 (12)天智天皇も行幸
十月十六、十七日は蹴上の日向神社外宮、内宮の大祭日、 (13)寒坊さんの季節
堀川蛸薬師東入る空也堂は、空也上人の像を本尊とする。 |
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京女(きょうおんな)と呼べる人はもうおばあ祖母さんの代で終わった、でも京の女はいる。 (ニ)段取りも仕事のうち
「仕事するより段取りせい」、お祖母さんはそういっていた。 (三)着倒れはせえしません 「お粥かくしの長暖簾」、家紋をつけた立派な暖簾をかけていても、 (四)祇園・二軒茶屋の女三代
「雪なれば梢にとめて明日や見ん夜の霰の音ばかりして」 (五)町家に暮して
「通り庭は適当に明るく、風通しがよく、 (六)青眉(せいび)の人
青眉と言っても今の人にはわからなくなっている。 (七)その貫けるものは
おくるなよかけよかけよと神山のほととぎすさえ鳴わたるなり (八)蛍の道は恋の道
〜物おもへば沢の蛍もわが身よりあくがれいづる魂かとぞ見る〜 (九)あほなことせんとおきやす
あほなこと、それは出しゃばりなこと、多弁なことをさす。 (十)ろうそくに燃える女心
夏の夜の納涼話といえば怪談。 (11)おきばりやす!
奥山はつ子、本名奥山初は明治、大正、昭和の三代にわたって (12)たからものは
北山時雨が過ぎる嵯峨野、嵐山電車の窓に竹の葉がざわざわと擦れる。 (13)霜月の風に送られて
「徳川へ参るくらいなら、尼になります」 |